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12.2

TRIO' レコーディング 第二弾                      戻る

 去る11月23日、ソニーの乃木坂スタジオにてTRIO'の第2回目のレコーディングを行いました。もちろんメンバーはピアノ、福田重男。ベース、森泰人。
 第一回目/2004.1.9録音/はサウンドプロデューサーを応募するというちょっと変わった企画がらみで一枚目のアルバムをリリースしたわけですが、今回はいわば普通のレコーディング。と言っても、このスタジオ、ソニーの最新鋭のスタジオ、そして、エンジニアは前回録音を担当して下さった天童淳氏。果たして、録音された音は文句のないものでした。後はどのようなコンセプトで最終的な音に仕上げるかという作業ですが。実はこのアルバムのリリースは来年の夏を予定していますので、今後の作業はじっくり出来るかと思っています。

 まずは録り音の良さ・・この写真をごらんいただけたら天童氏の意気込みが伝わってくるかと・・。どのような音にでも対応できるという意気込みなのでしょうか。実際聴く音はこれ以上リアルだったら恥ずかしい・・と言うほどのもの。これでこそ今後の作り方も腰を据えて考えられるというもの。
 恥ずかしながら、わたくし最近になって一般的なミックスのコンセプトについて、そういう風に考えているのかぁ・・と、ごく基本的なことについて「知らなかった」次第。それはオーディエンスが会場で聴いている音を目指す・・。でも私の中にそういう概念のかけらもありませんでした。そして・・、今も実はありません。今回の録音時のエンジニアに対するオーダーは、聴衆が聴く楽器の音でもなく、ミュージシャンが聴いている楽器の音でもなく、その楽器のそばに耳を持ってきた時に聞こえる音を録ってほしい・・と、そういうものでした。そしてそれが実行されたと思っています。そして最終的な仕上がりは、オーディエンスが客席で聴いている音ではなく、三人の真ん中に座って、しかも地べたに座って聴いている音。これはミュージシャンが演奏しいてる感覚にそのまま乗っかれる音・・そういうイメージを持っています。ミュージシャンの感動や、危機感(笑)、そういう情報が音になってそのまま表される、そのようなコンセプトで次のアルバムは作ろうと思っています。この音を部屋で聴けばTRIO'が部屋に来たように、そしてホールで流せばそこでTRIO'が演奏しいてるような状況に・・。

 

 全9曲を収録しました。ちょっと考えられないペースで、こちらの面は予算的な事情もあり、十分な環境とは言えませんでした。そして一日で録るレコーディング、その日の夕方まで、何となく進み具合も緩慢で、実は焦りを感じたレコーディングでした。そして後半、とにかく速いペースでどんどん録り、後で聴いてみるという方法をとり・・そして、NGのテイクについて再度録るという方法をとりました。午後一時に始まり、最終の録音が終了したのが夜中の12時半でした。それにしても良くやったと・・。
 そして出来は・・と言うことになりますが。売りはたぶん、「ものすごく良い空気感」と言うことになるかと。曲想は静かなものもあれば、ドラムがフリーソロまで行ってしまうものもあり。相当幅は広いです。森泰人オリジナル2曲、福田重男オリジナル3曲、市原ひかりオリジナル3曲、そして最後に有名な有名なスタンダードが一曲・・。全9曲です。

 ともあれ・・来年の夏・・ですので・・。お楽しみにしていただけたらと思います。
 まずは、ご報告まで。

 

 

 

8.13

TRIO'CD発売記念コンサート・ライブツアー 無事終わりました

 古河・カフェアップス、東久留米市役所、東京・Body & Soul、岡山県立美術館ホール、岡山・モビーディック、大阪・ジャズオントップ、浜松・ハーミットドルフィン、御殿場・ LEI JURIGI に来てくださった皆様。ありがとうございました。
 それぞれの場所で、皆さんと良い交わりをすることが出来ました。そして大勢の方々がTRIO'の音を聴いて喜んでくださったことを実感して帰ることが出来ました。
 私としてはバンドを率いてツアーをするなどということは、夢にも思っていなかったことで、いろいろな方との出会いや、ご協力があったからこそ実現したのだということを、今はっきり覚え、そして忘れないようにしたいと思っています。

 東京のBody & Soulでは、私にとっては少し敷居が高いというか、ここでやることは躊躇しましたが、京子ママが、ここは店のお客さんもいるから大丈夫よ・・と励ましてくださり、やることになりました。果たして、このBody & Soulが満杯になり、帰った方もいたりして、自分としては半分夢見心地でした。お店の方もまさかこんなにいっぱいになるとは予想していなかったらしく、従業員の数もフルではなかったので、てんてこ舞いしていたという、、、うれしい状況でした。
 東久留米と岡山でご一緒した福田尚子さんとは、あたたかい交わりをさせて頂き、楽しいひととき、あっという間に過ぎて、さびしい別れ・・。岡山ではおかやまジャズフェスティバルの平井さん、嶋岡さん、その他の方々との交わりも、、、遅くまで・・それでも足りない感じでしたが、楽しいひとときでした。大阪は満杯というわけには行きませんでしたが、まあまあざっと入っているかなといった感じで・・・でも実はこの状況・・ホントにホッとしたんですよ。関西に乗り込んだんですから・・・(笑)。やはり関西に根を張るのは一度や二度では難しいようで、出来たら地道にやっていきたいと思っています。マスターの清水さんは応援モードで、励まされました。次回もやるときはこのジャズオントップで・・と決めています。浜松も皆さん応援モードで、さらに新しい方との出会いもあり、うれしいことです。マスターの壇さんも犠牲を払っての応援・・出来たらトリオとして良い形で応えていければと思っています。御殿場・・ここはTRIO'の出発点みたいなところで、CDの写真、ジャケットもここから出来上がったんです。そしてレコーディング直後のライブもここでした。すばらしい料理と音楽と・・、洒落た空間でのコンサート、出来たら続けたいな・・と思っています。オーナーでありデザイナーの冨樫さん、そして企画をしてくださった奥様、お料理をしてくださった渡辺さん、そして谷岡シェフ・・。ありがとうございました。ここが最後だと落ち着きます。

 応援してくださった方々、新しく出会った方々・・、そしてお世話下さった方々・・。本当にありがとうございました。

 TRIO'は毎回色々な姿をしていました。私自身も自分の知らない部分を発見したりすることがあったり・・。三人がさらに深い関係になって行ければと思っています。これからも、TRIO'・・よろしくお願いします。

 次回は11月24日。六本木・アルフィーです。ありがとうございました。

 

 

7.14

CD・・ご注文下さい

 TRIO'CD「What Are You Doing the Rest of Your Life」の購入予約を当CDショップで開始しました。メールにてご注文下さい。近日中にカード決済他、ほとんどすべての方法で対照できるようになる予定です。ただし・・サイン入りなどが出来るのは従来の郵便代引きのみですのでよろしくお願いします。
 それではこちら・・

 

 

 

6.30

HMVのウェブサイト

 CDショップ「HMV」のウェブサイトにTRIO'のCDのニュースが掲載されました。

 

 

  

5.29

マスタリング終了

 5/28 千駄ヶ谷にあるビクターのスタジオ内「FLAIR」にて、泣く子も黙るマスタリングエンジニア、別宮環氏にマスタリングをお願いし、二名のサウンドプロデューサー、チーフエンジニアの天童淳氏、ピアノの福田氏、販売の「スパイスオブライフ」佐々氏立ち会いのもと、その作業を無事終了しました。音は、良いと思います。
 別宮氏も言っておられましたが、彼のところに持ち込まれるものの中では相当に良い方だとのこと・・ホッと胸を・・。曲間の間の取り方について、ちょっと遊んだりしてみまして・・。それをあとから来たピアノの福田氏はちょっと抵抗があったらしいのですが、すでに遅し。(笑) まあ、聴いてみてください。なんとも思わなければ成功。笑って頂いたらこれも成功。・・ま、そんな特別なことをやっているわけではありませんが、どちらかというとライブ感覚の間・・・。と、これもお楽しみと言うことで。

 大きなステップをひとつ終了しました。7/22発売です。

 

 

  

3.11

サウンドプロデューサー選出結果のお知らせ

 企画「JAZZ TRIO / Mixing on Your CPU」にご応募いただいた方にはお疲れ様でした。、ありがとうございました。応募63名。覚書契約56名。応募作品提出47名という結果で、思っていた以上の多くの方に参加していただき、当初の企画としてはとても満足のいく流れになっていると思います。皆様のひとつひとつの熱意あふれる作品をありがとうございました。
 選出の段取りとしては、市原と、チーフエンジニアの天童が個別に推薦作品を選定し、それらの曲をメンバーの森泰人、福田重男も聴いた上で、3月10日、代々木・スタジオZ'dにて音をチェックし、最終決定を出しました。
 結果、まずは二名の方にお願いするということになりました。最終的には一名の方になる可能性もありますが、お二人には新たな二曲をお願いするという段取りになっております。以下のお二人です。

 成川次郎・奈良市在住 PAエンジニア 43才
 真崎義博・日野市在住 米文学翻訳家  56才

 天童と私と別個に選出したのですが、蓋を開けたら最終的な二名については全く同じ結果となっていました。このお二人はタイプとしては全く違う感じですが、それぞれとても良い面がありますので、CD一枚の中でそれぞれの良さが生かされるような形になればと思っています。
 お一人は演奏者の思いをとても絶妙にサポートしたミキシングでした。ある意味で元の音から更に作り上げる方向のミキシングだと思いますが、一般的には作り込むとどうしても演奏者の思いから離れていくことが多いものでなかなか難しい面があるのですが、この作品に関しては逆で、言ってみれば「かゆいところに手が届く」ような感じの反応をしてくれています。そういう点では他に類をみないもののように思います。天童も言っておりましたが、とても興味深い「おもしろいミックス」・・です。
 もうお一方は、全く逆で、録り音に忠実にという面で、脚色が全くないといって良いほどの作品で、聴き比べてみると原点に返ったような、楚々とした感じで、とても魅力的なものでした。両者共に全く別な意味での魅力がありますので、このような選出とさせていただきました。

 ご応募下さった皆様にはそれぞれ心のこもった作品をいただき、心から感謝します。

 全体的な傾向としては上述のように、主に二つの傾向に別れます。元の音に忠実な方向と、プロデュース的な感覚でひとつの世界を作り上げるという方向。勿論両者がある程度入り交じっているわけですが、それぞれ特徴があって、似ていて区別が付かないものはほとんどなく、かなりはっきりその特徴を聴き分けられるものでした。また、曲の前後に声の芝居を作った「付録」まで付けてくださった方。本当にお疲れ様でした。楽しませていただきました。なかなかの役者ですね・・出演者は。今回、特に現役のエンジニアの方で、忙しくてリタイアされた方が何人かおられたのはとても残念なことでした。またこのような機会がありましたら是非ご参加いただきたいと思います。

 ありがとうございました。

 2004.3.11

 i-produce 市原康、チーフエンジニア/天童淳

 

 

  

2.28

もう少々お待ち下さい 

 応募作品が続々と送られてきて、最終的に47作品ほどでおさまりそうです。チーフエンジニアの天童淳がまとめて、並べて聴くことが出来る状態になるまで、今少し時間がかかります。
 最終結果が出るまでに二週間ほどかかる予定です。結果はこの場所に発表いたします。応募者の方々にはメールで結果が出た旨お知らせします。もう少々お待ち下さい。

 

 

2.16

写真

 今回のCDのジャケット写真の撮影を福島力さんにお願いしました。御殿場十里木で出会った福島さん。彼のニューヨークの写真に目がとまり、その場でお願いしました。
 出来上がってきた写真、やはり僕の目に狂いはなかった・・(笑)。近々福島さんが撮ってくださった写真のページを作りたいと思っていますのでお楽しみに。
 このページの冒頭の写真6枚はすべて福島さん撮影です。

 

 

2.13

この企画のコンセプトをもう一度・・

 サウンドプロデューサー選出のための一曲分のデータを57名の方にお送りしました。何名かの方から感想や質問などをいただいています。どんなコンセプトで仕上げればいいのか・・結構迷っていらっしゃる方もおられるようです。
 どんなコンセプトをこちらが求めているのかという点について、色々考えておられる方もいらっしゃると思いますが、この企画の趣旨といいますか、どうしてミキサーを募集することになったかということと関係があり、その点をもう少しご説明した方がいいのかも知れないと思いました。趣意書にもある程度のことはご説明したつもりではいますが、もう一度この段階で改めて文章にしてみたいと思います。

 CD制作において、一般的に見られる制作側とミキシングエンジニアとの関係というのは、制作側のコンセプトをエンジニアが理解し、それに答えるべく、ミックスダウンの作業を行うというものだと思います。今回の企画は、そのような関係をまず取り除き、注文されたものを作るというのではなく、そこのある音楽のデータを目の前にしたとき、こんなものを作りたくなって、こんなもんが出来ちゃった・・そういう作品を聴いてみたい。そしてその中に私たちの求めるもの、あるいは共感するものを見いだせたら・・。要するに、ひとりひとりの人間が思いっきりはばたいたものを集め、その中から自分にあったものを選ばせて頂く・・というのがこの企画の主旨と言えるのではないかと思います。自分が探し求めているもの・・それがそういうものの中にあるような気がして・・。
 プロとして活躍しておられるエンジニアの方々は勿論技術的に優れた面を持っていて、自分の感性をそれらの技術を用いて形にしていく作業を日夜しておられるのだと思います。しかしながら人の要求に応えようとする作業と、自分の内側にあるものを思いっきり出してしまうという作業というのとは、根本的に何か違ったものを生み出すのではないかと思います。ジャズのミキシングは極端にいえばバランスだけと言えないこともありません。しかし、たとえそうであっても、人のやる作業・・これは不思議なもので、それが明るかったり重かったり、、、。目には見えないけれども感覚としてははっきり感じる何かが常に付随するものなのではないかと私は思っています。あっけらかんとして何の心配もなくすぱっとやりきってしまっている仕事。やはり「よどみ」がない・・。これは勿論演奏者にも言えることで、その辺、演奏者としての自分がこのような企画をすること自体、とても試されるというか、大胆すぎるのではという思いもあります。しかし、同じひとりの演奏者でも、その人間がやる作業・・いつも同じではない・・ある瞬間空を舞っている・・そういう可能性を持つ人なら、普段いくら縮こまっていてもやはり演奏者でいてほしいと思います。そして、それはエンジニアも同じで、特にはばたく機会があまり与えられないエンジニアに、そのような機会としてこの企画を受け止めて頂きたい・・。そんなことを自分は考えているのかなと思います。勿論同時に、演奏家やまだ勉強中の、「大胆」であることさえわからない可能性のある人たち・・、そんな人たちにもこの企画に参加してもらいたいと思っています。
 はばたいたものを誰もが買うわけではありません。買う方は選ぶわけですが、それは一番価値があって選ぶということではなく、あくまでも買う側と一致出来る部分があるから・・ということなのだと思います。サウンドプロデューサーが選ばれ、そのあとはそのサウンドプロデューサーと一枚のCDのミックスの作業に入っていくわけですが、私としては出来れば色々な言葉を通して互いの思いを分かち合って行きつつ作業が出来たらよいと思っています。このサウンドプロデューサーの選出はそのようにして深く理解し合える接点を確認すること・・なのかも知れないと、そんな気もしています。勿論サウンドプロデューサーという限り、その人の感性を尊重してあくまでもサウンドプロデューサーとしての役割を果たしていただくわけですが、プロデューサーとしてまた演奏家として言葉をもってひとつひとつのことを確かめ合いつつ作業を進めていきたいと思っています。

 とにかくこの企画は他に例がなく、どのような結果になるかわからない部分も多くありますが、結果としては点数を付けて良いものを買うという割り切ったものではなく、あるものを一緒に作り上げるという作業を楽しみ、味わいつつ勧めていくことが出来る、そんな出会いを期待するものなのかなあと・・思っている次第です。
 締め切りは2/21です。十人十色といいますが、57人57色・・色を出して頂くことを期待しています。

                              i-produce 市原康

 

 

2.3

TRIO' - Recordingに関しての資料を見ることが出来ます

 チーフエンジニアの天童氏作成のレコーディング資料を以下から見ることが出来ます。
 ・楽器配置図と録音用マイク、回線の参照用
 ・配布用WAVファイル毎の説明 PDF書類

 http://www.asahi-net.or.jp/~ut1j-tndu/trio_recording_explanation.html

 

 

2.3

ライブレポートをご紹介します

 http://www.arts-calendar.co.jp/WADA/04/trio.html

 

 

2.1

公開レコーディングの様子を撮った写真のページを作りました

 1月9日、お台場・ホテル日航東京「マグレブ」にて行われたレコーディングの模様を撮った写真を見ることが出来ます。あまり録音という観点から撮られたものではないので、マイクのセットの様子とか機材の様子はわかりにくいかも知れません。雰囲気は何となくわかると思いますので、ご覧下さい。

 

 

2.1

ファイル発送の準備が整いました。

 企画「JAZZ TRIO / Mixing on Your CPU」の応募者は67名。辞退4名。覚え書きの確認により現在ファイル発送が出来る方は57名でした。発送は2月4日ころの予定です。