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名匠・宮川組

 宮川組というと、何かいかついオジサンが出て来そうな感じがするが、実はそうなのである。組長は宮川泰(ミヤガワヒロシ)。ザ・ピーナッツの時代、日本の音楽のエッセンスとしての役割を果たしてきた人。出演メンバーは、NHK「ときめき夢サウンド(日曜日23:25から)」で見ることができる。(「ときめき夢サウンド」は1998年3月をもって終了しました)

 

宮川泰

 宮川泰/ミヤガワヒロシ(Key.and Talk with 冗談) /「大先輩」などという言葉は、最近は冗談でしか使わないが、この方にはそのまま当てはまる。僕がランドセルを背負っていた頃、何気なくひたっていたあの時代の空気‥「シャボン玉ホリデー」や「ザ・ヒットパレード」や「てなもんや三度笠」‥日本人が戦後の復興期に文字どおり大衆音楽に支えられてきた時代である。今、宮川先生と仕事をさせていただき、その編曲などを聴いていると、「僕らは、これに育てられてきたんだな」と思う。今、びんびんに元気。さらに詳しい情報は「宮川ワールド」http://www.miyagawa-world.com/「クリエイティプユー」http://www.tokyo-pops.co.jp/cu_index.htm

上柴はじめ

 上柴はじめ/ウエシバハジメ(Piano 通称/天才ウエシバ)/この方も「夢サウンド」の編曲を手がけて、いつも忙しい。毎週書いてくる編曲のスコアの表紙には、人が笑おうと笑うまいと、最低5個の駄洒落(ダジャレ)が書いてある。気取らないと言って、この人ほど気取らない人は見たことがない。しかし、彼の作曲した曲は小学校の教会書にも出てくる。彼も日本の音楽に人知れず貢献している偉大なピアニストなのである。

萩谷清

 萩谷清/ハギヤキヨシ(Guitar)/「宮川ワールド」というホームページにこの宮川組の紹介も載っており、そこに「茨城県土浦市出身。高校時代よりプロとして活躍。1975年米国バークリー音学院へ留学」と書いてあるのを見てびっくりした。彼とはずいぶん古いつきあいであるのに、そんなことは一度も聞かされたことがなかった。彼も気さくな男である。普通の人は楽器を持つと、大抵普段とは違った面を見せるが、彼はそのままなのである。「そのまま」でいる人は珍しい。テクニックを見せているときも優しさをかくせないギター‥これが僕の気に入った表現である。最近自身の初オリジナル・アルバム「So Natural」をリリース! また独自のグループを率いて精力的に活動している。 萩谷清ホームページ→http://www02.u-page.so-net.ne.jp/qb3/kiyo/

伊藤昌明

 伊藤昌明/イトウマサアキ(Bass)/北海道札幌市出身。宮間利之とニューハードオーケストラ在籍中に一行と渡欧。モンタレージャズフェステイバルに出演などの経歴を持つ。スタジオミュージシャンとしてのキャリアははっきり言って長い。さすがにフルバンド出身のミュージシャンである。アンサンブルの中で確実に弾きこなすことを一番の喜びとしているように僕には見える。趣味は釣りとゴルフ‥とあるが、何かもう一つあったような気がするが、よく思い出せない。多彩でなんでもメイッパイの男である。

石山実穂

 石山実穂/イシヤマミノル(L.perc.)/東京都文京区出身。ポールアヤ&キューバンソール、岸あつしとラテンエース、マスタッチ7など数々のバンドのメンバーとして活躍。その後石川晶、松岡直也などと共演。現在はスタジオプレイヤーとして活躍中。一方でボーカル、作、編曲も手がける。また、つりの技はプロ級。‥なのだそうだ。とにかくスタジオも長いし、どこにいても落ち着き払って、‥よく下町にいる、庶民に親しまれているお医者さんみたいな人。ちょっと別の表現をすれば、岩場に隠れる山椒魚。失礼!

平原まこと

 平原まこと/ヒラヒラマコト(各種Sax)/長崎県出身。ブラスバンド、軽音楽バンド、コンボバンドを経て現在ではスタジオミュージシャンとして不動の地位を築き、チョー売れっ子として多忙な毎日を送っている。最近ではフランクシナトラやナタリーコールなどの超大物来日ミュージシャンのサポートメンバーとしても活躍。とにかく「スタジオミュージシャンの鑑/カガミ」みたいな人だ。やることは「確実」! ただしサックスを置くと、ただのプリマハムが歩いているみたいなので、要注意。平原まことホームページ→http://www.linkclub.or.jp/~makoto/

ザ・ココナッツ

 ザ・ココナッツ(堀内恵子・朝川ひろこ=Vocal)ザ・ココナッツがザ・ピーナッツの歌を歌うという。これを聞いて笑う人は僕と同じか上の年代だと思う。宮川先生はあの「ザ・ピーナッツ」をささえてきた人だ。この辺でも「名匠・宮川組」の軽さがうかがえる。彼女たちは主にザ・ピーナッツのヒット曲を中心にラテンからなつかしいスタンダード曲まで幅広くこなす。オジサンたちの伴奏の中、まるで「夢の島」に咲いた二輪の百合の花のようである。

 

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