フランス・パリ  パリの屋根
 

  

  

 僕たちが泊まったホテル・・、それはサンジェルマン通りの北側のほぼセーヌ川沿いにあった。といっても、ロマンチックな感じの場所ではない。どちらかというと渋谷のセンター街みたいな・・・車ではとても入る気がしない・・実際は入ってくるが・・そんな狭い通りにあった。

 道はほとんどがオープンエアのレストラン。どちらかというと庶民的なんだろうと思う。日本で想像する「フランス料理」にはとうとうお目にかからなかった。

 フランス料理の第一印象・・これならベルギーの方がうまい。パリでの運転のの第一印象・・・。マナー、ゼロ。パリの街の第一印象・・きたない。

 実はパリ・・初っぱなから散々だったのである。ホテルを探して路駐していたらえらい剣幕でクラクションを鳴らす婦人がいる。何かと思ったら、自分がそこに停めたいのである。こちらもしょうがなくそのままいたら、うしろにぴたりとつけてさっさと車から出ていった。うん? いま車・・動かなかった? 外へ出てみてみると、その後の車、我らの車に接触して停まっているではないか。・・話はそれたが、この話だけはしたかった。

 そうそう、そんなさんざんな思いをして市営駐車場に車を停め、ホテルにチェックインし・・・ようやっと夜のレストラン街に繰り出した・・、そのときにふと上を見上げたときのこの光景。

 パリの街は環状線になっているハイウエイのの内側はほぼ建物の高さがそろっていると聞いていた。確かにそうだが、僕の頭の中はせいぜい二階建てくらいにそろっているのだろうと思っていたら、そんなものではない、・・・あれは5〜6階建てくらいだろうか。

 そして、こういう屋根の景色はパリのいたるところで見られた・・・。煙突が文字通り林立している。庶民の生活の臭いがしてくるこの景色・・、カメラに納めたくなった。

  

    


 

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